花粉症はつらい鼻水や鼻づまり、目のかゆみや頭痛など様々な症状を引き起こすものです。人によってその症状は異なってくるものの、症状の原因となるアレルギー物質は年中いつでも空気中に飛散しています。
しかし、アレルギー物質の種類によっては時期が限定できるケースもありますので、まずはその具体的な時期について知っていく事からはじめていきましょう。
地域によっても多少の差があるため、そうした点も含めてチェックしていくのがお勧めです。
この記事の目次
花粉の種類と時期
そもそも、花粉症の原因となるアレルギー物質には色々なものがあります。代表的なものを挙げるとすれば、スギやブタクサ、ヒノキの花粉などが挙げられますが、主に住んでいる地域によって花粉の飛散時期が異なってくるので注意しましょう。
花粉の種類と季節の関係
スギであれば、北海道を除く地域で『2月から4月』がその飛散のピークになります。春先に飛散が多くなる花粉には他にもヒノキやネズ、リンゴなどが挙げられます。
この春の時期に鼻水や目のかゆみなどの症状がひどくなった場合には、こうした植物が原因となっていると考えていいでしょう。夏の季節にあるとホソムギやカモガヤなどが飛散のピークを迎えます。同様に秋口になるとヨモギやブタクサなどが飛散ピークになります。
特に、ブタクサやヨモギといった植物は道端に良く生えているものなので、知らず知らずのうちに症状を発症することがあります。花粉が特に多くなるとされる春や夏だけでなく、秋口や冬でも注意が必要になってきます。
一般的に冬になるとアレルギー物質の飛散量は少なくなるため、花粉症の症状は軽減されていきます。もちろん、中には11月近くまで飛散が続く種類の植物もあるので注意は必要ですが、極端な花粉症の症状は冬以外に起こるものと思っていてもいいでしょう。
花粉に対するアレルギーを見定める
花粉の種類にはここで挙げたようにいろいろなものがあります。まずは自分が症状を発症した時期を再確認して、どの植物が原因となっているのか目星をつけると良いでしょう。
ある程度は、花粉症がひどくなる時期が特定されていれば、自然と原因となる花粉もわかってきます。しかし、より詳しく原因花粉を特定していきたいという方は、医療機関を受診して花粉アレルギーの検査を受けるようにしましょう。
最近では、簡単な血液検査によってどの花粉にアレルギーがあるのかを確認していく事ができます。花粉症の原因が特定されていれば、予防策として鼻炎薬などを常備する事が出来ますし、それこそ、症状があらわれる前に予防を徹底することが可能です。
花粉症に対しての危機感
花粉症は誰でもなり得る可能性のある病気です。昨年までは何ともなかったという人でも、ある年からいきなり症状を発症するということもあるため、知識はしっかり押さえておきましょう。
ある程度花粉症に関する知識を備えておけば、急な症状に戸惑うこともありません。ただの風邪だろうと考えるのではなく、もしかして花粉症を発症したのかもしれないと危機感を持つこと、これが大切になってきます。
特に秋口など風邪をひきやすくなる季節にはとりわけ注意していくようにしましょう。花粉症と風邪を混同しないこと、この点だけは押さえておくに越したことはありません。
おすすめの花粉対策
既に花粉症を発症してしまったという場合、まずは先に挙げたように原因となる花粉を特定することが大切になってきます。時期によって花粉の飛散ピークは異なってくるため、どの時期に重点的に花粉症対策をしていけばいいのか、その原因特定によってより明確になります。
医療機関の処方薬を使う
医療機関などで原因となる花粉が特定された際は、具体的な花粉症対策を徹底していきます。すでに鼻水や目のかゆみなどのアレルギー症状が引き起こされているという場合には、医療機関を受診してそれぞれに合った薬を処方してもらいます。
人によっては市販薬で代用するという方もいるかもしれませんが、こうした花粉症の薬は毎日のように服用することになります。継続的に利用する薬というのであれば尚のこと、個々の体質に合った処方薬を用いるべきです。医療機関を受診するという手間がかかることになりますが、これも安全性を重視すれば致し方ありません。
マスクとメガネは必携する
花粉症対策として重要なのは外出時のマスクや眼鏡などのアイテムです。外出時にはマスクや眼鏡を徹底する、たったこれだけの事でも口や目の粘膜につく花粉の量を減らすことができます。
自然と症状の程度も抑えられるので取り入れるに越したことはありません。花粉症対策の初歩的なアイテムではありますが、マストアイテムとして常にきらさないようにしましょう。
花粉を家に入れない
外出から帰ってきた時のケアも欠かせません。外出時には体にアレルギーの原因となる花粉が付いた状態です。そのまま自宅に入ってしまうと、アレルギーの原因である花粉が安全だと思っていた自宅内に飛散してしまうことになります。
外出から帰ってきた際にはまず、洋服についた花粉を落とす事、必要に応じて専用のスプレーなどを用いるのものも良いでしょう。ある程度の花粉を落とすことができれば、自宅の中で洋服を着替えてしまうのもおすすめです。
花粉が一切ついていない洗いたての服を着ることで花粉症の症状悪化を防ぐことができますし、花粉症予防にもつながります。
出来るだけ日常生活に支障のない程度で花粉症の症状を抑える事、そのためには花粉をいかに自宅に持ち込ませないか、目や鼻、口に入りこませないかが重要になってきます。花粉症対策の際にはこうした点を重点的に押さえておくといいでしょう。
花粉情報をチェックする
原因となる花粉がはっきりしている場合には、その花粉の飛散シーズンを事前にチェックしていくのもおすすめです。
地域によって違う飛散ピークですが、毎年ネットやテレビなどでも情報は出回っています。こうした情報をいち早くチェックして、花粉症に備えていくことも人によっては重要になってきます。
花粉症の人もそうでないという人も、ここで挙げたポイントはしっかり覚えておきましょう。
まとめ
辛い花粉症の症状に対処していく為には事前の準備は欠かせません。ある程度アレルギーの原因になっている花粉を特定する事はもちろんですが、その花粉の飛散ピーク、時期をしっかり確認することも大切です。
たったこれだけの事でも対策を徹底することができますし、日常生活への支障を最小限に抑える事が可能です。まずは自分がどの花粉にアレルギーを持っているのか、この点をチェックしていく事からはじめてみるといいでしょう。