クラウドファンディングとは、簡単に言うと多くの人に資金提供を募り、資金提供をしてくれた人には商品などでお返しをするという、資金調達の方法です。
アメリカなど欧米諸国でこうした動きは出ていましたが、ここ最近になり、日本でもこうした動きは活発になっています。
出資者は少額からでも参加できるメリットがあったり、メーカー側は手っ取り早く資金集めができるメリットがあったりするため、多くの人に利用されているサービズといえます。
この記事の目次
クラウドファンディングの特徴
タイプ別クラウドファンディング
クラウドファンディングには種類があり、寄付型、投資型、購入型があります。
寄付型はリターンがないものであり、災害があった場合などにこういうことのために資金調達をしたいという時に行われます。
投資型はビジネス分野に資金提供を行い、そのリターンを受けるというものです。投資型はさらに分類され、ファンド型、貸付型、株式型があります。
現在多くの人に注目されているクラウドファンディングのやり方がいわゆる購入型と呼ばれるものです。
人気の購入型クラウドファンディング
購入型はお金のリターンこそありませんが、その代わり、商品やサービスの提供を受けることができます。欧米でよくあるのは、商品開発のために資金提供を募り、お金が集まったら商品の開発、その後すぐにその商品を出資者に提供するというものです。
日本でもこうした動きは強まっており、新しくて画期的な商品は即座に予定の金額が集まり、さらなる募集で予定の何十倍もの金額が集まるほど話題を呼んでいます。
多様化した方式で柔軟性がある
出資者側は、仮に資金提供をしたとしても、予定の金額に達しない場合は資金提供をした金額分が戻されるという方式の場合もあります。
また、クラウドファンディングの中には、目標未達成になれば今までのはご破算になるタイプのもの、一度資金提供をしたものは たとえ目標に到達しなくても相手に渡るオールイン方式などいくつかありますが、事前にそうしたことは明示されるので安心して出資が可能です。
これらの違いは、予定の金額に達しなければ何もできないプロジェクトなのか、すでに実現はできていてリターンが可能なものなのか、などで分かれます。
そうすることで、今までは資金調達が難しく、実現ができそうになかったものがクラウドファンディングを利用してすることができるようになり、個人から少しずつの出資をしてもらい、大きなプロジェクトを始めることができるようになったため、ベンチャー企業などは重宝しています。
メーカーも利用しやすいサービス
通常、企業が資金調達をする場合には、銀行などの金融機関に融資をしてもらう、株式を公開して資金調達をするなどがありましたが、ベンチャー企業などはなかなかこうしたことができませんでした。
しかし、しっかりとした技術、商品があり、これをリターンとして活用することさえできれば、資金提供を募ることができるというのが購入型のクラウドファンディングの特徴です。
以前はクラウドファンディング運営会社の手数料が高額であるケースが多かったものの、最近では手数料を安くし、気軽に始めることができるところが増えたために、利用しやすくなっているようです。
リターンは商品だけじゃない
投資型の場合には、融資、資金提供をしてみたい事業を選び、そこにお金を投じ、利子などのリターンを受け取るというものです。そのため、応援したい事業などを見つけ、それにお金を投資することができるようになっています。
まとまったお金でなければこうしたことはできませんでしたが、わずかなお金であってもそれができるようになったというのが特徴であり、企業側も資金調達の術がまた1つ増えることになります。
このように、多くの人から少しずつ資金提供をしてもらうというのがクラウドファンディングの基本であり、お金の使い道が明確にされるため、出資者側も見守りやすいというメリットがあります。
クラウドファンディングサイトDiscover
クラウドファンディングの業者には様々なものがありますが、中でも『Discover』は購入型のクラウドファンディングサイトであり、もはやショッピングサイトと同じような感覚で利用できます。
動画ショッピングサイト
普通、ショッピングサイトでは完成した商品を見て、購入をするかどうかを決めることになりますが、Discoverでは違います。
メーカー側は、その商品が完成されるまでのプロセスや完成イメージ、試作品などを見せて商品を紹介していく方法がメインとなり、その手段として動画が活用されています。
画像や文章だけでは分かりにくい商品のメリットや詳細に関する情報を、購入者側はイメージしやすくなっています。
Discoverのここが凄い
クラウドファンディングのサイトとしてDiscoverが機能しているのは、メーカー側はまだ完成していない商品を紹介することができ、もし費用が集まれば確実にそれを提供するという仕組みがあるため、購入者側も欲しいと思ったら安心して購入(出資)ができます。
購入者側は商品開発の期間分だけ待つ必要がありますが、通常の製品価格から割り引いた購入(出資)額で済むことがほとんどです。商品が開発されると、いち早く商品を手に入れることもでき、低価格かつ最速で商品が手に入ることから、購入者も満足できるサービスとなっています。
もし、クラウドファンディングにおいて、目標金額に達しない場合はプロジェクトは不成立ということになり、資金調達はなされないために、損をすることはありません。
世界から注目されている
メーカー側としては、制作した動画やコンテンツページの英語版もつくることで、国外からもサポートが期待でき、より多くの出資を募ることができます。
Discoverはコンテンツの公開だけでなく、クラウドファンディングをしたい現地の国の言葉への翻訳や出品の代行、物流のサポートもしてくれます。
こうしたことがあるため、Discoverから世界の人に自分たちの製品を広めたいという人には、なくてはならないプラットホームになってきているのです。
出資ではなく購入
日本での主なクラウドファンディングのサイトとの違いは、製品を販売するという点にあります。そのため、購入者は出資金額を払うというよりも、購入金額を払うというイメージであり、ショッピングサイトのように製品の購入をするような感覚になります。
そのため、参加する側はあまり資金提供ということは気にせずに、気に入ったものを購入していくような形となるため、抵抗感なく参加することができるのです。
海外の商品も購入可能
海外で作られた製品を購入することができるため、日本ではあまり見かけないユニークなものや、世界最先端のアイディアと技術が盛り込まれた最新の製品にも出会うことができます。
そのため、将来的に日本でも発売される可能性が高いものが揃い、そうしたものを開発前から確かめることができるため、実際に眺めているだけでも新しい「発見(discover)」があります。
まとめ
クラウドファンディングとは、多くの人からの賛同をお金という形で引き受け、それを形にし、返していくことができる画期的な資金調達の方法です。
単に募金では、どのような使い道かがわからないということがありますが、これなら明確にその使い道がわかるため、心置きなく寄付ができ、しかも、その進捗状況を見ていくことができます。
今までのお金の流れを根本から変えてくれるシステムとして、今後も日本中でこの仕組みを活用するケースが増えてくるでしょう。