財布を落としたときにはまず、中に何が入っていたかを思い出して、順序立てて対処することが基本です。
一般的には現金やクレジットに免許証などのカード類、それに鍵も入っていることがあるので、パニックになってしまう人も多いかもしれません。
しかしパニックを起こしても問題の解決が遅れるだけですので、まずは一呼吸おいて財布の中にあったものを書き出します。
リストアップが済んだら優先順位を決めて、今後の生活に影響が出そうな部分から、早めに対応する流れとなります。
この記事の目次
財布を落としたときにすぐにやるべきこと
財布を落としてしまったと気づいた場合は、念のため、いつも入れている場所だけでなく、他のポケットやカバンの中も探してみましょう。
簡単に探して見付からなければ、歩いて来た道を少し戻って落ちていないか確認することから始めます。
関わった人に訪ねてみる
一人で探すのは非効率的で骨が折れますので、財布を落とすまでに関わった、助けてくれそうな人に頼るのも一つの方法です。
駅から歩いて来たときは、改札口まで戻って駅員に落とし物を確認するのも良いでしょう。駅には落とし物専門の施設があるので、誰かが届けてくれれば直ぐに分かります。
途中で立ち寄ったコンビニなどがある場合は、財布を落とした旨を伝えて確認してもらったり、発見次第、連絡がもらえるようにするのが得策です。
一ヶ所ずつに電話を掛けるのは大変ですが、より早く確実に財布を見付けるために、連絡先をメモに控えながら伝えるようにしましょう。
交番に届けでる
近くの交番に問い合わせるのも有効なので、仮に財布が届けられていないとしても、念のため電話したり訪れて伝えておくのが良いでしょう。
ただし、交番では落とし物の書類作成があって少し時間が取られるため、順番的には後回しにした方が賢明です。
帰宅できるようにする
次に手を付けるのは、落とした財布の中身がなくなったことによる「影響の最小化」と「問題の解決」です。
自宅の鍵も落とした場合は家に入れなくなる場合もあるので、早めに大家や管理会社などに連絡する必要があります。
自分の車や携帯電話による交通機関の決済など、移動手段が残されていれば良いですが、ないときには代替手段を確保しなければなりません。落とした財布の中に免許証が入っていた場合は車にも乗ることが出来ませんので注意して下さい。
その場合は近くにいる知り合いに助けを求めるか家族に迎えに来てもらいましょう。頼れる人が近くにいない場合は、可能性は未知数ですが、駅や交番などで交通費を借りる相談を行ってみるのも良いかもしれません。
どちらも早い方が安心できるので、比較的優先順位が高い対処法だといえます。
クレジットカードについて
落とし物のクレジットカードに不正使用の恐れはありますが、時間的な余裕はあるので焦らなくても大丈夫です。
決済に暫く使えなくなるのは痛手ですが、金銭的な被害は回避できる可能性が高いのです。それでも被害のリスクは時間と共に大きくなるので、なるべく早い内に手続きをするに越したことはありません。
出来ることをやっておく
財布が見付かっても中身が全部揃っていない、落とし物にはそういう事態もあり得ますので、最悪のケースを想定しておくことも必要でしょう。
ただ日本は落とし物に関する対応が比較的に親切で、素直に交番などに届けてもらえる確率が高いようです。案外あっさりと見付かるケースも珍しくないので、直ぐに絶望したり諦めてしまうのは早まった考え方です。
最初はできることを早めに済ませて、それから落とし物が出てくるのを願うのが現実的です。
できるだけ早くやっておいた方が良いこと
財布を落としたあとには前述のような行動が必要ですが、帰宅の手段を確保した後は次のステップに入ります。
クレジットカードの停止は当日中に
クレジットカードやキャッシュカードは、悪用のリスクと被害拡大の恐れがあるので、まずは利用を停止します。
クレジットカードはカード会社が連絡を受け次第、利用を停止して使えなくしてくれます。財布の紛失からカード会社に対する連絡に時間差があっても、その間の取引は記録されて残ります。
当日中に連絡を済ませれば、不正使用が発生してもカード会社が吸収してくれる可能性が高いので、この手続きの優先順位は比較的上位に位置します。
キャッシュカードも停止したほうが良い
キャッシュカードには暗証番号が紐付いているので、カードに番号をメモしたりしていなければ、大抵は被害を免れることができます。
それでも生年月日など推測されやすい暗証番号の場合は注意が必要です。免許証などから番号が推測される可能性もゼロではありませんので、こちらもクレジットカードに次いで停止しておくのが安全です。
クレジットカード会社は24時間対応ですが、銀行は営業時間が比較的早く終るので、財布を紛失した時間帯によっては優先順位が上がります。
再発行に掛かる時間や手数料は発生しますが、被害拡大の阻止を考慮するのであれば仕方がないことです。
免許証や保険証も再発行手続き
免許証や保険証は再発行手続きが不可欠で、暫く使えなくなる状況が発生します。これらは一時的に利用を停止して再び有効化するといったことができないので、再発行を免れるのは難しいでしょう。
運転免許証は運転免許センターや運転免許試験場、それに警察署で再発行手続きをすることができます。また、保険証は各市区町村の役所や出張所、勤め先の保険組合などに依頼することとなります。
交通機関のICカードやお店のポイントカード等は、紛失してしまうと再発行の必要性が視野に入ります。チャージや貯めたポイントは使えなくなるので、ギリギリまで財布が見付かるのを待ってから、再発行を検討するのが無難です。
紛失の届け出が遅れた場合、その間に悪用されても本人の責任ではないですが、何故遅れが生じたのか説明が求められるケースはあるようです。
重要性の高いものから届け出る
何かトラブルが生じると後々厄介なので、重要性が高いものの紛失は早期に届け出て、責任の所在を明確にしておくようにしましょう。
可能なら当日中に手続きを済ませてしまい、遅くても翌日までには終わらせてしまうのが理想です。連休中などでどうにもならないときは、紛失の事態を身の回りの人に伝えて、必要な時には落とした事実を証明してもらうことになります。
後で経緯を再確認することになる場合もあるので、財布を落とした日時と場所、連絡した相手などをメモしておくと役立ちます。
まとめ
財布を落としたときにはパニックになりやすく、思考停止に陥る場合もあります。財布を落としたあとの対処は焦ると失敗しますので、予め紛失の事態を想定して頭の中でシミュレートしておくのが効果的です。
その際の優先順位を決めておくと行動しやすく、次に何をすべきかが見えてきます。財布を落としてしまったと気づいたら、一呼吸をおいて行動に移すようにしましょう。
連絡は早く広範囲に澄ませるほど有効で、落とし物が見付かる可能性はアップします。重要なカード等は当日か翌日中には利用を停止して、二次被害の発生を回避するのが良いでしょう。