夜遅くまで起きていたわけではないのに、日中眠くなってしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。寝不足の時に眠くなってしまうのは、理由がはっきりしているので分かりやすいです。
しかし、いつも眠いといった症状が起きてしまう原因は理由として考えられるものも多く、仕事などに支障が出る可能性もあるため厄介と言えます。
眠さを引き起こしている正体にはどんなものがあるのでしょうか。また、効果的な眠気覚ましの方法についても見ていきましょう。
この記事の目次
眠い原因は何が考えられるか
眠さの原因は、主に生活習慣に起因しているケースが多いようです。食事や運動は眠りの質に大きな影響を与えることが分かっています。
眠りを妨げる飲食物
具体例として、寝る前にお酒を飲む習慣がある場合は、それが睡眠の質を下げている可能性があります。ストレス等が原因で自力で眠れない時に、飲酒に頼る人もいるかもしれません。
しかし体内のアルコール成分を分解する時には、交感神経を刺激する物質が生成されてしまいます。交感神経が活発になると深い眠りにつくことができなくなってしまうため、睡眠時間が多かったとしても眠いままという結果になってしまいます。
また、お茶やコーヒー等からカフェインを多く摂取している場合も、眠りの質を下げてしまっています。コーヒー等が眠気に効果があるのは、カフェインという覚醒作用を持つ物質が含まれているためです。
特に寝る前に摂取してしまうと、寝付くのが難しくなり、日中の眠気とその対策のためにカフェインを含んだ飲料を飲むという悪循環に陥ってしまうでしょう。
摂取する量を抑えて、他の眠気覚ましの方法に変えていく必要がありそうです。
同様に、寝る前に何か食べるという行為もあまりおすすめできません。
食べたものを寝ている間に胃が消化しなければいけない状態になるため、消化の効率自体も悪くなり、眠りの質を下げることになってしまいます。
その他の睡眠に悪影響な習慣
食事に関係した生活習慣以外に、眠気と強い関係があるのは、携帯等の電子機器です。パソコンやスマートフォンの画面から発せられるブルーライトは、眠りを妨げる効果が強いと言われています。
寝る前に、SNSを見たり色々なサイトを見てから寝る人も多いのではないでしょうか。人付き合いや暇つぶし等の理由から習慣化してしまう可能性が高いですが、寝る前に見るのはなるべく控えましょう。
また、寝る時間と起きる時間がばらばらになっている場合も、起きている時間の眠気に関係しているようです。睡眠時間が同じでも、起床時間が異なっていると体が慣れず疲れが残った状態になってしまいます。
他の生活習慣だと、運動不足が原因になっていることがあります。特にデスクワークの人だと、脳と体の疲労バランスが取れていないため、良い睡眠ができずに昼間眠気に襲われてしまうことが考えられます。
生活習慣に心当たりがない場合は、うつ病や突発性過眠症といった病気の可能性もあります。
眠気覚ましの方法
眠気覚ましに効果的な方法として、色々な方法を試している人も多いのはないでしょうか。
洗顔による眠気覚ましの仕組み
簡単にできるやり方としては、洗顔がおすすめできます。顔が水で刺激されると、脳や心臓付近に血液が集まりやすい状態になるそうです。
潜水反射という呼び方をされていて、血液が集まった脳や心臓の働きが活発になるため、一時的な眠気覚ましには適しています。洗顔程度では覚めない場合は、冷水の中に顔を入れるとさらに効果が高まるようです。
息が苦しくなるまで行う人もいるようですが、危険なのでほどほどにしておきましょう。
眠気覚ましに有効な食べ物や飲み物
すっきりさせることを目的にした場合は、ガムやタブレットを食べたり、目薬を使う方法を選択する人も多いです。清涼感の強いものを利用すると、瞬間的にとても強い効果を感じることができます。
また、コーヒー等からカフェインを摂ることも、眠気覚ましには有効な方法です。ガムや洗顔を使った方法との違いは、持続力が長いという点で、カフェインによる作用は個人差はありますが10時間前後も続くようです。
ただし、あまりにも飲み過ぎてしまうと夜になって眠れなくなってしまい、逆効果になる可能性もあるため、飲む量には気を付ける必要があるでしょう。
過剰摂取してしまうと、中毒になってしまったり、あまり効果が感じられなくなったりしてしまうおそれもあります。同じように、エナジードリンクにも眠気を覚ます効果があります。
疲労感を取り除くような成分が含まれていることもあるので、徹夜しなければいけない時や眠いけれど寝ることができない時に良く飲む人が多いと考えられます。
ただ注意点として、カロリーが高い傾向にあるため、体内がエネルギー過多の状態になってしまい、人によっては眠くなる可能性があります。
体内の余分なエネルギーを熱として放出するために、体が温められより眠くなってしまう場合があるようです。特に運動不足だと自覚がある人は、エナジードリンクは使用しない方が良いかもしれません。
眠くならないために出来る工夫
エネルギーの摂取に関連した原因として、食べる量を減らすのも有効な手段として挙げることができます。食事によって摂取したブドウ糖を体内で分解するために、インシュリンという物質が生成されます。
このインシュリンは血糖値に影響を与えて眠気を引き起こし、食後3時間程だるさや眠さを引き起こします。ですので、仕事等の関係で眠気を引き起こしたくない場合は、食事の時間や量を変えることで対応できる場合があります。
どうしても、眠い場合にはいっそ仮眠をとることも検討してみると良いでしょう。15分前後の睡眠をとると眠気に対してかなり高い効果を得られることが分かっています。
それ以上の睡眠は、脳が本格的に眠る状態になってしまうため逆効果ですが、多少寝る時間を確保する余裕があるのであれば仮眠もおすすめの方法です。
会社等のトイレで仮眠をとる人もいるようですが、昼休み等の時間を利用して仮眠をとれるといいですね。そのほかの方法としては、ストレッチや歯磨き、息を限界まで止めるといったやり方も見られます。
特にストレッチや息止めは、深呼吸をすることで脳に酸素がいきわたるため、原理としても効果があるように感じられます。深呼吸をする時は、同時に部屋の換気も行うと良いでしょう。
新鮮な空気を取り入れたほうが、気分的にもよりすっきりとして感覚を得ることができます。ちなみに眠い時にあくびが多くなるのは、深く呼吸をして酸素を脳に送るためだと言われています。
あくびをすると怒られてしまうことがありますが、眠気にあらがっているいるサインでもあるんですね。体内の体温を下げるのも効果的なので、濡れたタオルを首等の太い血管がある箇所に当てるのも良い方法です。
まとめ
眠気を引き起こす理由には多くの原因がありました。原因としては生活習慣が起因するものが多く、運動不足や食事が引き金となって、眠くなってしまっているケースが多く見られます。
特に寝る前の飲酒やカフェインの摂り過ぎは、睡眠の質を低下させる結果になってしまっていることが多く、良い眠りをするためには控えたほうが良い習慣と言えそうです。
携帯のブルーライトも悪影響なので、寝る前には注意しましょう。眠気覚ましの方法としては、洗顔やガム、栄養ドリンク等を利用した方法がありましたが、眠気に対する持続力や副作用がそれぞれ異なるため、自分に合ったやり方を選択すると良いかもしれません。
どうしても起きているのが難しい場合は、仮眠をとるなどして体を壊さないようにバランスをとっていきましょう。