あけろぐ akelog

偏見や固定概念を持たずに新しいものにふれる

▼▼ 投稿をお知らせします! ▼▼

▼▼ 投稿をお知らせします! ▼▼

仕事

最近、ネットやテレビでよく見かける「炎上商法」とは?

投稿日:2017年5月4日

炎上商法とは?

皆さんは「炎上」というネット用語を知っていますか?

本来は「火が燃え上がること」を意味しますが、ネットでは「不祥事や問題発言に対して非難が殺到すること」を意味します。

現代の日本ではyoutube、Twitter、ブログなどで「炎上」が起こると、まるで大事件が起きたかのように騒がれます。そしてこの「炎上」を宣伝に利用した「炎上商法」が今話題になっています。

今回は、「炎上商法とは何か」について考えてみました。

スポンサーリンク

炎上が起こる背景と心理

簡単に様々な方法で情報を伝えられる

インターネットの普及

日本でインターネットが普及し始めたのは1990年頃からです。現代のような回線環境はなく、当時のパソコンは高額で、仕事で使用する人かパソコンが趣味という少数の人達がインターネットを利用していました。

1995年になると「windows95(OS)」が発売され、パソコンはどんどん進化し、一般の人達でも使いこなせるようになっていきます。1999年にはNTTドコモによる「iモード」サービスの普及が始まり、携帯電話でもインターネットを使用できるようになりました。

有名な電子掲示板サイト「2ちゃんねる」は1999年から存在していましたが、このサイト上で「炎上」が起きたとしても、ユーザー数が多くなかったこともあり、世間に広く知られることはありませんでした。現代のようにブログなどのWEBサービスも少なく、ネット上で自分の意見を書き込める場もあまり無かったのです。

2003年頃からパソコン所持者、ネットユーザーも急激に増え始め、それに伴いブログサービスも増えていきます。そして「コメント批判」や「ネット上に情報を晒す行為」などが目立ち始めるようになります。

2007年の「iPhone」が発売されたのを皮切りに、様々な製品の発売や回線エリアが拡大し、どこにいてもインターネットができることが当たり前になっていきます。そしてyoutubeやTwitterなど、世の中に自分の声を発信できるサービスが急速に増え、人々が気軽に意見を言える環境が整っていったのです。

ネットユーザーが多くなれば、目立つ情報に注目が集まり、そこにアクセスが集中します。ネットでは現実世界のように移動する必要が無く、瞬時に行きたい場所へ行ける世界であり、すなわちすぐに人が集まることが可能な世界が創造されたわけです。

炎上が起きる心理

「炎上」が起きることに関しては、いくつかの心理的な理由があります。

まず1つ目に、インターネットの世界では自分を名乗る必要が無く、自分の姿も相手の姿も見えません。顔が見えなければ相手に対して非道になれる人間は多く、攻撃的になる人間が多くなると言えます。

2つ目に、すぐにその場から離れることができる、つまり逃げることが可能なのです。例えば中傷する発言をした後、すぐにパソコンの電源を落とすだけで、自分への意見は見なくて済みます。よほどの事が無い限り、発言に対する責任を負うことも無いという安心感から、マナーを見失ってしまう人が多くなると言えるでしょう。

モラルが無い人間がたくさんいる世界がネットの世界であり、「炎上」は攻撃的な群集心理が引き起こすものだと言えるかもしれません。

炎上商法について

なぜ意図的に炎上させるのか

炎上商法の仕組み

「炎上商法」とは、意図的に「炎上」を起こして世間の注目を集め、広告宣伝や知名度の向上に利用する商法です。

最近目立つのはインターネットメディアでの「炎上商法」です。インターネットでの情報は、話題に上がれば急激に拡散します。そしてこの情報がマスメディアに取り上げられれば、さらに世間に広まっていきます。宣伝費などのコストをかけずに、書き込み1つで手っ取り早く情報を広範囲に発信できるのです。

「炎上商法」は絶対に成功する保障はありません。「炎上」の内容は自作自演である場合も多く、発言の内容によっては自身の首を絞める結果になることもあります。

たとえ何度訴えられても、でっち上げの記事を載せ続ける週刊誌などは、このリスクを承知で商売をしていると言えるかもしれませんね。

炎上商法の成功例

・ルーマニアのチョコレート菓子「ROM」

「ROM」は1964年に作られた、パッケージにルーマニアの国旗を印刷した伝統的なチョコレート菓子ですが、近年は若い人達を中心に「ダサいお菓子」というイメージが浸透し、売れ行きが悪くなる一方でした。

そこでメーカーは、若者達が「クール」だというイメージを持つアメリカ合衆国に焦点を当て、なんとパッケージをアメリカの国旗にしてしまいます。

このパッケージ変更はSNSを通して情報が拡散し、ニュースでも取り上げられ、パッケージ変更への反対の声が相次ぎ、メーカーへの非難の声も多数上がりました。ネット上で抗議行動が起こるなど、まさに大炎上しました。

その後すぐにメーカーはパッケージを元に戻し、パッケージ変更はジョークであったことを明かし、さらに「国民の愛国心の再発見を皆で喜びましょう」と、「ROM」の宣伝をします。すなわち、炎上することを予測しての戦略だったのです。

この大炎上の後、「ROM」は国内でのチョコレート菓子の市場シェアの20%を獲得し、業界一のブランドに地位を上げることに成功しました。

炎上商法の失敗例

・北海道長万部町のイメージキャラクター「まんべくん」

Twitterで過激な発言をしては炎上を誘い、フォロワー数がどんどん増えていった長万部町のゆるキャラ「まんべくん」。知名度も上がりメディアに登場する機会も増えていきました。

ところが2011年の8月に呟いた「太平洋戦争についての政治的な過激発言」がきっかけに、ツイッターとブログが大炎上します。抗議や苦情は長万部町にまで殺到し、町は公式ウェブサイトに謝罪文を掲載しました。

そして「まんべくん」のTwitterやブログも閉鎖されることとなり、この「炎上商法」は大失敗に終わったのです。

芸能人が行う炎上商法

芸能人の中にも、炎上商法をしていると思われる人達がたくさんいます。例えばブログを書いている芸能人の一部の人達です。

ブログには「広告収入(ブログの閲覧数やブログ内の広告をクリックされた回数による収入)」と「アフェリエイト収入(広告から商品を購入された場合のバックマージン)」という報酬があります。

当然ブログを閲覧する人が増えれば、広告を見てクリックしてもらえる確率が上がるわけで、ブログによる収入を増やす為に「炎上商法」を行うのです。

「炎上」を起こす手段は「他の芸能人を悪く言う」「不謹慎な発言をする」「自身の秘密を暴露する」「引退をほのめかす」など様々です。また、本人は「炎上」を起こすつもりがないのに、書き込みなどにより「炎上」が起きてしまうケースもあるようです。

まとめ

世にある商法は様々で、その良し悪しも人それぞれ意見が分かれると思います。商品や店舗の宣伝、芸能人やブログで稼ぐ人にとって、知名度がとても大切であることは分かりますが、売り手はその商法が「炎上商法」であることを心から望んでいるのでしょうか?「炎上商法」を推奨する人はどのくらいいるのでしょうか?

例え「炎上商法」が成功して利益を得たとしても、それは一時の成功であり、悪いイメージが残る場合も多いと想像できます。さらに「売り手に正攻法で売り込む能力が無い」と、厳しい判断をされてしまうかもしれません。

日本人は秩序にこだわる民族であり、世界からも称賛されています。

「炎上商法」が成功する今の世の中、「炎上」がまるでお祭りのように話題になる国民性に少しため息が出てしまいますが、あなたはどう思いますか?

スポンサーリンク

おすすめ

-仕事
-, , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

スポンサーリンク

▼▼投稿をお知らせします!▼▼