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人間関係

気遣いが大切!人に好かれる聞き上手になるには?

投稿日:2017年5月3日

聞き上手になるには

コミュニケーション能力は、いつの時代でも人間関係を構築するのに重要な役割を担います。話術と傾聴力に磨きをかけることは、すなわち人間力を上げることにも繋がると言っていいほど、重要なことなのです。

「聞き上手は世渡り上手」なんて言葉を耳にしたことがありますが、「聞き上手」になるにはどのようなことが必要なのでしょうか?

今回は「聞き上手」になるためのコツやテクニックなどを紹介していきます。

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聞くことの大切さ

人の話をよく聞く

聞くことは得をする

まず初めに「聞くこと」にはどんなメリットがあるのかを考えてみましょう。

ユダヤ人の格言に「人には口が1つなのに、耳が2つあるのは何故か。それは自分が話す倍だけ人の話を聞かなければならないからだ」「賢者は聞き、愚者は語る」というものがあります。両方とも聞くことの大切さを唱えたものですが、話すことよりも聞くことで得る知識の方が多いのは明白です。

将棋界で初の7タイトルを独占した羽生善治棋士も「三流は人の話を聞かない。二流は人の話を聞く。一流は人の話を聞いて実行し、超一流は人の話を聞いて工夫する」という名言を唱えています。説得力がありますよね。

「聞くこと」は自分が知りえない情報を蓄える手段であり、自分を成長させる糧となる知識を創り出す手段でもあるのです。

聞き上手になるための心構え

次に「聞き上手」になるための心構えについて考えてみます。昔から「話すことより聞くことの方が難しい」とされています。それは「話すこと」は自分の中にあるものを表に出すだけでいいのですが、「聞くこと」は何が出てくるかまったく予測ができないからです。

さらにただ聞くだけではなく理解することも求められます。人は人の話を理解する為に、必死に頭を働かせるわけです。

それだけではありません。人は人の話を聞くときに、知識や先入観などのフィルターをかける場合が多々あります。これが人の話を理解することへの障害となってしまうのです。

例えば語り手が昨日テレビで見たクイズの話をするとして、聞き手も同じテレビを見ていた場合、聞き手はすでにその知識があり「もうそれは知っているよ」というフィルターをかけて話を聞くことになります。

また、聞き手は語り手の話を聞きながら自分の答えを出してしまうことが多く、途中から先入観というフィルターをかけて話を聞くことも多いのです。

これにより語り手が伝えたかったことと、聞き手が理解したことにズレが生じたり、聞き手の理解が不十分になってしまうという事態が起こります。

真剣に耳を傾けることが大切なのは基本的なことですが、人の話を聞く上で最も大切なことは「フィルターをかけずに話を聞く」ということです。簡単に言うと「人の話をよく聞き(知っていることでも)何かを見いだそうと努力する」ということでしょうか。

心構えというものは、自然と表情に表れるものでもありますので、意識しなければならない大切なことなのです。

聞き上手になるためのテクニック

聞き上手のテクニック

「聞き上手」になる上で最も大切なことは、話し手に気持ちよく話をさせてあげることです。

そのためには語り手に対する細やかな気遣いはもちろんのこと、「話し手が楽しそうに話すなら、聞き手も楽しそうに聞く」「話し手がゆっくり話す人であれば、聞き手もゆっくり話す」「話し手が上品に振る舞う人であれば、聞き手も上品に振る舞う」のように、「話し手の鏡になること」がとても大切です。

そして語り手の話に共感し、波長を合わせましょう。それができれば語り手は気持ちよく話を続けるでしょう。そして語り手と聞き手の間に信頼関係が生まれます。信頼関係の構築は、深い人間関係を作る上で欠かせないものなのです。

続いて「聞き上手」になるためのテクニックをいくつか紹介していきます。

相槌に関するテクニック

・相槌を打つときは語り手の話のテンポに合わせ、タイミングよく頷きましょう。

・2回以上の頷きはしてはいけません。(3回以上の頷きは「もう分かったから」「話を聞くのが面倒」という、語り手にとって不快な合図になりかねないので注意が必要です)

・「ああ」「へえ」「ほお」など、感情を表す相槌を打ちましょう。話し手がリズムをつかみやすくなります。

・「ええ、はい」「確かに!」「なるほど…」「おっしゃる通りですね」「勉強になります」「すごいですね!」「知りませんでした!」「私も同感です」など、短い言葉を交えて相槌を打ちましょう。話が自然と弾んでいきます。

・「それはちょっと…」「それはどうかな」「首を横に振る動作」など、語り手の話を否定するような相槌は打たないようにしましょう。

・たまにキーワードをオウム返しして、興味が持っている素振りを見せましょう。ただし多用はしないことが肝心です。(例)「4丁目の公園の桜がとても綺麗でね」「○○近くの公園の桜ですね」

・キーワードを別の言葉に置き換えて相槌を打つことも、話を盛り上げるテクニックです。(例)「まったく酷い目に遭ったよ」「それは酷な話ですね」

聞く姿勢に関するテクニック

・基本中の基本ですが、体は語り手の方へ向け、語り手の目を見て話を聞きましょう。

・腕組みをして話を聞かないようにしましょう。足や腕を落ち着き無く動かすのも、聞く態度としては良くありません。

・先生の話を聞いている生徒のように「教えてもらっている」という姿勢で話を聞きましょう。

・メモを取りながら話を聞くことで、語り手は「自分の話には価値がある」と思うことがあります。仕事に関する重要なことなどはメモを取りながら話を聞きましょう。

・アイコンタクトをしたり、話にあわせて表情を変えたりして、話に対する興味が尽きないことを語り手に示しましょう。

・多少大げさなリアクションを交えて話を聞きましょう。ただし大げさすぎるリアクションはNGです。

質問に関するテクニック

・質問はタイミングを計って行い、絶対に語り手の話を遮ってはいけません。

・質問は語り手がYESかNOだけでは答えられない、5W2H「誰が(誰に)」「いつ」「どこで」「何を」「なぜ」「どのように」「どのくらい」の質問もするようにしましょう。

・話が下手な語り手にはどうしても質問が多くなってしまいがちですが、この場合は相手の表情を確かめながら、気分を害さない程度の質問量に止めておきましょう。

・「その時どんな気分だったのですか?」「それは怒って当然ですよね」など、語り手の感情を引き出すような質問をして、話を盛り上げましょう。

・話の流れから、語り手に「よくぞそれを聞いてくれた」「その質問を待ってました」と思わせるような質問ができると良いでしょう。

まとめ

「聞き上手」になるためのテクニックを色々まとめてみましたが、すべてを完璧に実行するのはとても難しいことだと思います。まずはできそうな事を念頭に置いて話を聞くことにチャレンジしていくと良いでしょう。

テクニックも重要ですが、何よりも語り手と真剣に向き合う気持ちが一番大切だと感じました。親身になって話を聞く姿勢、真剣に話を理解しようとする姿勢は、どこか間違っていても語り手に伝わるのではないかと思います。逆を言えば、気持ちが無いまま話を聞いても、語り手に見破られてしまうということです。

話し上手であるよりも、聞き上手である方が人に好かれると言いますが、それは話を上手に聞くという精神が、「おもてなし」の精神によく似ているからかもしれませんね。

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