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健康

禁煙にはメリットがたくさん!今すぐ禁煙を始めよう

投稿日:2017年5月13日

禁煙を始める

世界的に健康志向が高まり、先進国では喫煙に対するバッシングが増えていきました。日本でも喫煙スペースがどんどん減っていき、禁煙ブームも手伝い、昔とは違って喫煙者が肩身の狭い思いをする世の中に変わってきています。

タバコは「百害あって一利なし」と言われますが、タバコはどれほど体に有害で、禁煙にはどんなメリットがあるのでしょう。あなたはタバコを止められますか?

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タバコの主な成分と有害性

身体に影響を与える成分

①タール

「タール」とは炭素を含む有機物質が熱分解されたことで発生する、黒色で粘り気のあるドロドロした半液体状の物質です。タバコに直接含まれている物質ではありませんが、タバコに火を点けることで発生します。

タバコを吸い続けると、歯が黄色に変色し、部屋の中の壁やカーテンなども黄色に変色してしまいます。これはタバコの「タール」によるものです。「タール」は発がん性物質であり、肺の中に溜まっていくと「肺気腫」にかかる恐れがあります。

ちなみに「タール」量の低いタバコでも、タバコを吸った分だけ「タール」は肺に溜まっていき、禁煙しない限り肺の中に残り続けます。

②ニコチン

「ニコチン」は猛毒であり、中毒性がある有害物質です。タバコは食べるわけではないですが、タバコ1本に含まれるニコチンの量は乳幼児の致死量にあたり、成人では2~3本が致死量にあたると言われています。

「ニコチン」は発がん性物質ではありませんが、体内に取り入れることで、脳内の快楽物質であるドーパミンの分泌に作用し、強い中毒性を生み出します。タバコを吸っていないとイライラするという人や、タバコを吸うと落ち着くという人は、すでに「ニコチン中毒」に体が侵されているかもしれません。

③ヒ素

「ヒ素」は発がん性物質であり、大昔から農薬や殺虫剤に使われてきました。「ヒ素」を長い間体内に取り入れ続けると、心臓や消化器系の臓器、血管にダメージを与えます。

タバコを吸ったからといって、すぐに「ヒ素中毒」になることはありませんが、タバコを吸うことで、毒性の強い「ヒ素」を体内に取り込んでいるという認識が必要です。

④エンドトキシン(内毒素)

「エンドトキシン(内毒素)」を長い間体内に取り入れ続けると、「汎用性血管内凝固」という副作用を引き起こす可能性が高まります。「汎用性血管内凝固」とは、血液は本来出血箇所で固まりますが、血液の凝固が血管の中で起こるという恐ろしい副作用です。

血管の至る所で「汎用性血管内凝固」が起こると、血液の循環が悪くなり、冷え性や手足のしびれを引き起こす原因にもなります。最悪の場合は「脳梗塞」を起こす原因にもなるのです。

⑤一酸化炭素

タバコの煙には「一酸化炭素」が約3~5%含まれています。「一酸化炭素」は血液の中にあるヘモグロビンと結びつきやすく、これにより軽い酸素不足が起こります。そして血液中で酸素を運搬する能力が低下していき、「一酸化炭素中毒」を引き起こします。

長い間「一酸化炭素」を体内に取り入れ続けることで、「動脈硬化」「心臓病」「脳梗塞」になるリスクが高まります。

⑥鉛

「鉛」は食物にも含まれ一定量であれば尿から放出されますが、タバコを吸い続けることで体内に蓄積され、血液中のヘモグロビンの合成を阻害し、貧血などを引き起こす原因となります。

「鉛」の毒性は神経系や消化器系にダメージを与えます。子供が「鉛中毒」に侵された場合、「神経障害」や「知能低下」などの脳へのダメージも深刻です。

⑦カドミウム

「カドミウム」は有害な金属で、「イタイイタイ病」などの公害問題でも有名な物質です。「カドミウム」を長い間体内に取り入れ続けると、肝臓、呼吸系の器官にダメージを与えます。「肺がん」になるリスクも高くなると言われています。

⑧シアン化水素

「シアン化水素」は、いわゆる「青酸ガス」のことであり、細胞の酸素呼吸を妨害し、肺や気管支などの機能を弱めます。その毒性から殺虫剤や戦争における毒ガス兵器の成分として使用されてきました。少量なりとも、タバコの煙には「シアン化水素」が含まれていることを認識しておかなければなりません。

タバコに含まれる体に有害な主な物成分を挙げてみましたが、タバコには200種類以上の「有害物質」と、50種類以上の「発がん性物質」が含まれると言われています。タバコが体に悪いという理由には充分すぎる事実ですね。

禁煙することで得られるメリット

体の調子が良くなる禁煙

「禁煙して良かった」という声はよく聞きますが、「喫煙してて良かった」という声は聞いたことがありません。それは禁煙をすることで得られるメリットがたくさんあるからです。禁煙するとどんなメリットがあるのか紹介します。

①病気になるリスクが減る!

言わずともこれが一番大きなメリットです。

病気になるリスクが減るだけではなく、体力も回復する可能性が高まります。それは禁煙をすると「血流の改善」「心肺機能の改善」の効果があるからです。「少し走っただけで息切れする」ということも無くなるかもしれません。

②ご飯が美味しく食べられる!

舌には味蕾(みらい)という食べ物の味を感じ取る小さな器官が無数にあり、喫煙を続けると、この機能が麻痺していきます。禁煙を続けることでこの機能が正常に働くようになり、食べ物本来の味を感じられるようになっていきます。

③口内環境が良くなる!

禁煙することでタバコによる歯の汚れは付かなくなり、臭っていた口臭も改善されていきます。咳や痰が出ることも少なくなるでしょう。

④肌や髪が綺麗になる!

ニコチンは血管を収縮させ、血流を悪くさせます。その結果肌が荒れ、髪に艶が無くなってしまいます。しかし、禁煙をすると血流が良くなるため、綺麗な肌と髪を取り戻せることでしょう。

⑤集中できる時間が長くなる!

喫煙者の大半は、タバコが吸えない状態が長くなるとイライラしたり、落ち着きがなくなったりします。これはニコチン中毒によるもので、禁煙をすると徐々に改善されます。集中できる時間が長くなりますよ。

⑥タバコ代がかからない!

タバコ1箱を450円として、1日に1箱吸う人であれば、毎月のタバコ代は約13500円になります。1年ではおよそ16万以上をタバコ代に使っている計算になります。タバコ代を貯金していけば、貯蓄も増えていきますね。

⑦他人に迷惑がかからなくなる!

タバコの煙は周囲に及び、タバコを吸わない人にとってみれば大きな被害です。禁煙をすることで周囲の人に迷惑をかけることも無くなり、人からの見られ方も変わるかもしれません。

この他にも「朝の目覚めがよくなる」「家が汚れなくなる」「健康に対する不安がなくなる」など、禁煙するメリットはまだまだたくさんあります。

禁煙中にタバコが吸いたくなったときの対処法

思い出すタバコ

必ずしも効果があるとは言えませんが、禁煙中にタバコが吸いたくなった時の対処法をいくつか調べてみました。やらないよりは試した方がいいと思いますので、いくつか紹介します。

・深呼吸して気持ちを落ち着かせる。

・気持ちが治まるまで歯ごたえのあるもの(ナッツ類や乾燥イカなど)を食べ続ける。

・ゆっくりチョコレートを食べる。

・歯を磨く。

・水を飲む。

電子タバコが禁煙にいいという話があります。確かに従来のタバコと比べると、体に害があるほとんどの成分が除去されていますが、電子タバコの成分が体にまったく害が無いかと問われると、まだ電子タバコの歴史が浅く、研究が進んでいないことから、はっきりしたことが分からないのが実状のようです。

禁煙にまつわるちょっといい話

大物演歌歌手の和田アキ子さんは、1日に50本以上もタバコを吸うヘビースモーカーでした。何度も禁煙にトライしましたが、ことごとく失敗したそうです。

そんな和田アキ子さんですが、テレビ番組で受けた人間ドッグで「肺気腫」の恐れがあることが判明します。「肺気腫」といえば喫煙者が多くかかる病気で、病気が進行すると、呼吸で日常生活に必要な酸素の取り込みができなくなり、末期には酸素マスクを付けたまま寝たきりの生活になることもあります。

本人はもちろん、周囲の人も心配し、和田アキ子さんになんとか禁煙させようとサポートするようになります。その中で和田アキ子さんの心に響く言葉があったそうです。

それは「長年付き合ってきた友(タバコ)と別れる時は大変なエネルギーを消耗します。しかし、アッコさんという友を奪われかねない方達の思いを知ってください」というもの。

この言葉は現在もメジャーリーグで大活躍している野球選手、イチローさんからのエールで、「友」を「タバコ」に見立てた言葉でした。

その他の知人やマネージャーからのサポートもあり、和田アキ子さんは禁煙に成功したそうです。

まとめ

禁煙を成し遂げるには苦難も多く、強い意志と努力が必要です。

ネットや書籍など、禁煙を成功させるための方法や心構えなどが書いてある記事をたくさん目にしましたが、最終的に「自分と向き合う」しか方法は無いと感じました。

もしも禁煙にくじけそうになったら、喫煙者に戻ることのリスクとデメリットを考えて下さい。そして家族のこと考えてください。禁煙は人生における大きなミッションだと強く心に言い聞かせ、禁煙を成功させましょう。

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