人生にはいろいろなことがありますが、ひとつ嫌なことがあると深く落ち込んでしまって立ち直れない経験をしたことがある人は多いと思います。ここで落ち込んだままでいるか、そこから立ち直れるかは精神的な強さが関係しています。
生きていれば嫌な経験をすることは避けられません。大切なのは嫌なことがあった時にも復活する力です。どうやってトレーニングをすれば強くなれるのか、打たれ弱いメンタルを鍛える方法を提案します。
この記事の目次
特にメンタルが弱いと感じる場面
人と関わる際に落ち込みやすい
毎日の中で1人でいる時にはそこまで自分の弱さを感じない人でも、大勢の人が集まる場所などでは人とのやり取りのちょっとしたことで落ち込むことってありますよね。中には相手の気持ちを考えずに人が傷つくようなことを言ってくる人がいるものです。
会話をしている最中は相手に対して気を使って嫌な顔をせずに過ごしていても、嫌な相手から離れた途端に一気に落ち込んでしまい、しかもそれを長時間引きずってしまう人はメンタルが弱いタイプの人でしょう。
気持ちの切り替えができずにいつまでも同じことを繰り返し考えてしまって、いつまでたっても嫌な気持ちを引きずってしまう。こうなると悪循環におちいってしまい、悪意なく言っていた会話の内容まで悪い方向に考えてしまいがちです。
こういった傾向のある人の特徴としては、自意識過剰である場合が多いです。相手の気持ちを考え過ぎてしまうあまりに、自分が相手にどう思われているかを考え過ぎてしまい、あれこれ気を使い過ぎて疲れてしまいます。
そして、相手が悪意なく言った発言までが悪い意味ではないかと心配になってしまうのです。こうなってしまうのは相手に原因があることもありますが、自分の考え方によって引き起こされてしまうものでもあるということです。
相手が明らかに自分に対して悪意を持って近づいてきたならともかく、ほとんどの場合には相手は悪意がなく発言しているのです。それを悪く受け取ってしまうのは性格的に真面目だったり、自分に自信がないということが原因でしょう。
真面目な人に多い
性格的に真面目すぎると相手が冗談で言ったことも、その言葉通りに受け止めてしまい、冗談にも真面目に返さなくてはいけないと考えてしまいます。
そうすると会話をしていても、どうしようという不安ばかりがでて冗談を楽しむ余裕が持てません。また自分に自信がないと、ふとした相手の発言は自分が悪いせいではないかという誤解をしてしまいがちです。
相手は自分に何かを伝えたいというよりも単にその日にあったことを話しているだけなのに、自分がそれに対して悪いことをしているような気持ちになってしまうと、純粋に会話を楽しむことができません。
こういった性格や考え方は悪い面だけでなく、人から信用されるような誠実な人柄だという良さもあります。
真面目であることで嫌な思いをする人はいないでしょうし、常に相手のことを考えて自分にできることはないかを考えている人は相手からしたらありがたい存在に感じられるはずです。
問題になってくるのは、性格や考え方そのものではなく程度の問題といえるでしょう。現に自分でメンタルを強くしたいと感じているということは、今の自分から変わりたいと思っている証拠です。
性格そのものを変える必要はなく、弱いメンタルを強くするだけで、苦しいと感じている弱さを克服できるはずです。
実際に毎日の中でちょっとしたことに気をつけるだけでメンタルを鍛えることができるので、自分を変えたいと思ったその時から実践してみてください。
メンタルを鍛えるためには何をしたら良いか
自分を変えていくには
メンタルを鍛えるためには、自分がどのように落ち込んでしまうのか、人の発言に対してどのように考えるのかなど、自分について深く考えることから始めなくてはいけません。
とにかく問題は自分の中にあります。嫌なことを言う人を変えようと思うと、手間も時間も際限なくかかりますし、どれほどの努力をしても人を変えることは非常に難しいからです。
しかし、自分を変えようと思うのならば自分の気持ちひとつで、すぐに実行にうつすことができます。そのことを忘れないようにして自分自身の心の中に着目してみましょう。
自分の感情を検証する
まずは、落ち込んでしまったときのことを思い出してみてください。その時に相手が何を言ったのかを思い出して、それに対して自分はどのように思ったか、どのような対応をしたかを思い出します。
その中で自分が最も嫌だと思ったことをひとつに絞ります。その出来事に関してどうして嫌だと思ったのかをじっくりと考えてみてください。
例えば、相手の発言内容に自分のコンプレックスに触れるようなことがあったのか、それとも相手が自分を馬鹿にしているような発言をしたのか、相手の発言に対して嫉妬心を持ったのか、自分とは違う考えを言われたけれど反論できなかったのか、何が原因で嫌な気持ちになっているかを明確にしましょう。それがわかれば、自分のことが深く理解できてくるはずです。
どうして自分は落ち込んでいるのかがわかると、自分の見たくない一面を見ることもあると思います。自分は心が広い人間だと思っていたけれど、人の成功に対して妬む気持ちがあったのか、など自分の気持ちを正直に認めましょう。
人は誰でも色々な一面を持っています。綺麗な心だけではなくドロドロした心は誰にでもあります。そういった自分の気持ちを自分自身が認めてあげましょう。
自分の行動について考える
それを確認した上で次にすることは、その時には自分はどうしたかったかを考えることです。落ち込んでいる時というのは、本当はしたかったことができなかったことが原因になっていることが多いのです。
嫌な気持ちになったことそのものよりも、自分が言いたいことが言えなかったり、失敗した時に十分な謝罪ができていなかったり、十分なフォローができていないことに対して気持ちを引きずっていることが多いと思います。
自分がどうしたら後悔せずに済んだかの具体的に考えていきます。そのとき、実際に行動できるかどうかよりも、まずは行動のパターンを複数パターン考えましょう。
答えはひとつではないはずなので、いくつもの選択肢を考えて行動の幅を広げます。そうしているうちに自分が本当は何がしたかったかが、より明確になってきます。
行動にうつして実践する
最後のトレーニングはそれを実践していくことです。行動にうつすことは最初はとても難しく感じるかもしれませんが、すぐに完璧にできる必要はありません。できることからひとつひとつ行動していくうちにメンタルが鍛えられできることが増えていくはずです。
自分が何がしたいかをあらかじめ考える癖をつけることで、いざという時に行動にうつしやすくなります。
こういった経験を繰り返していくうちに落ち込むことが少なくなり、落ち込んでもすぐに次の行動にうつすことができますので、メンタルが強くなっていく実感が得られるでしょう。
まとめ
弱いメンタルを鍛えるためには、すぐに強くなれると思わないことが大切です。心を強くすることは時間がかかりますが、体と違っていくつになってからでも心を強くすることはできます。
そして自分をまるごと変える必要もありません。元々持っている性格を生かして、そこから人の気持ちのわかる強い性格にバージョンアップしていきましょう。
まずは毎日の中で自分が何を思っているか、何をしたいのかを明確にして、強い心を手に入れてください。