部屋を片付ける。ある人にとってこれは大きな悩みの種かもしれません。
「片付けているはずなのに、部屋がキレイに見えない」「片付けたい、部屋をキレイにしたいという気持ちはあるのになかなか片付けられない」「そもそも片付けようという意欲がわかない」、そんな人たちにはいくつかの共通点が考えられます。部屋を片付けるためにしていたことが、実は逆に部屋を片付けにくくしているかもしれません!
今回は、部屋が片付けられない人がはまりやすい3つの落とし穴とその解決法をお届けします。ぜひ、自分の片付け方を見直してみてください。少しでも皆さんの参考になるような点があればうれしいです。
と、その前に、やる気を少しでもアップさせるために、片付けをすることにはどんな良いことがあるか考えてみましょう。
この記事の目次
片付けるとこんな良いことがある!
体のために良い
これは周知の事実かもしれませんが、部屋の中にはたくさんのホコリやダニが潜んでいます。片付けをせず汚れたままの部屋はホコリやダニの溜まり場です。
肌荒れやアレルギー反応を起こす原因になることもあります。最近悩んでいたニキビや肌のかゆみは、もしかすると部屋のホコリやダニのせいかも!?自分の体のためにも、定期的に部屋を片付けましょう。
いつでも気軽に友達を家にあげることができる
突然の来客、そんな時、部屋を片付けていないと「せっかく来てもらったのに部屋にあげられない」ということになりかねません。部屋にあがってもらったとしても、片付けが行き届いていない部屋では自分のイメージダウンにもつながります。
特に彼氏や彼女が突然やってきて、汚い部屋に幻滅されるなんてことになったら大変です。突然の来客があったとしても快く部屋にあげられるよう、日頃から片付けをしておきましょう。
使いたいものがすぐに取り出せる
探し物が見つからない、これもよくあることですね。私の経験上、急いでいるときに限って見つからないということがよくあります。これは、イライラやストレスの原因にもなります。
そんなことを防ぐためにもやはり、片付けは大切です。片付けをしておけば、何がどこにあるかがすぐに分かり、いろんな所を引っ張り出して探す必要もなくなります。
気持ちもスッキリ
「物がたくさんあるほうが落ち着く」という人もいますが、やはり片付けをして、時には思いっきり物を処分すると、気持ちもスッキリします。片付いている部屋では集中力も高まり、仕事や勉強の効率もアップするかもしれません。
では、片付けをするとどんな良い事があるのか考えたところで、本題の「部屋が片付けられない人がはまりやすい落とし穴と解決法」をご紹介します。
落とし穴1:片付けを1日で終わらせようとする
「さあ、今日は家の中をキレイにしよう」と、1日で終わらせようとしていませんか?でも、そんなに簡単にできるはずがありません。何日も何か月も、あるいは何年も放置してきた所が、1日で片付くわけがないのです!
気づけば、本棚の中、洋服ダンスの中、机の引き出しの中、部屋の中のあらゆるものを出してしまって、何から手を付けていいか分からなくなったり、やってもやっても終わりの見えない作業に泣きたくなったりするかもしれません。もっと現実的な見方をして、少しずつ進めていきましょう。
解決法
まず、その日片付ける場所を一箇所に決めましょう。今日は、クローゼットの中、次は本棚の中といった具合です。そうすれば、無理なく片付けを進められます。その日目標にしていた所がキレイになったのを見ると、「片付けられた」という自信につながり、次の箇所も頑張れそうな気持ちになるかもしれません。
そして、1度片付けたら、それを日々の習慣にするように努力しましょう。使った後すぐに元の場所に戻す。衣類もすぐに洗濯場所に持っていくか、ハンガーに掛ける。一見面倒くさそうなこの作業を続けていれば、まとめて大掃除をしなければいけない、汚れ過ぎてどこから手をつけていいのか分からないということも減りますよ。
落とし穴2:収納を買い足す
片付けをする時に、収納場所を増やそうとして新しい棚やチェストを買い足していませんか?これは、物を増やす口実を作っているようなものです。さらに収納棚ばかりを並べている部屋は、片付けをした後もなんとなくスッキリして見えません。これは、片付けられない人に見られる最大の特徴ともいえるかもしれません。
解決法
収納を増やすのではなく、物を減らす努力をしましょう。「こんまり」こと近藤麻理恵先生のお言葉を借りれば、「ときめくもの」と「ときめかないもの」に分けて、ときめかないものは捨てる!よく言われることですが、迷ったらそれは必要ないもの、捨てるべきものです。
最初は「ときめかなくても捨てるのはもったいない」とか、「そもそもときめくものとときめかないものが分からない」と思うかもしれませんが、何度か思い切って捨てることを繰り返しているうちに、だんだん慣れてきて「ときめく」「ときめかない」の判断が容易になったり、片付けのスピードもアップしたりします。
落とし穴3:格好良くおしゃれに収納しようとする
部屋を片付けようとするとき、初めからモデルルームのような部屋をイメージしていませんか?本や雑誌を壁に立てかけてみたり、いろいろな箱や空き瓶を並べてみたり…。
収納の仕方もとってもおしゃれで、素敵に飾ってあるお部屋にはだれもが憧れるものです。最近はテレビでも、「楽に取り出せる収納術」や、「見せる収納」といった言葉もよく耳にするようになりました。でもそれは、部屋が片付けられていて初めて出来ることであって、部屋が片付けられない人にとってはまだまだ先のステップです。
解決法
まずは、「落とし穴1」でも取り上げたように、物を大まかな種類別に分けて保管場所を決め、使ったら元の場所に戻す!この習慣を身に着けましょう。本は本棚に、洋服は洋服ダンスに、文房具はペン立てや箱の中にまとめて収納するといった感じです。
洋服ダンスの中は、少し細かくハンカチやタオルの場所、靴下の場所、普段着の場所、仕事着の場所といったふうに分けるのがおすすめです。このステップをクリア出来なければ、どんなに素敵な飾りや収納をしてもそれはただのがらくたのように見えて台無しになってしまいます。少しずつレベルアップできると良いですね。
まとめ
部屋が片付けられない人がハマりやすい落とし穴と解決法をご紹介しましたが、何か少しでも皆さんの助けになるような、参考になるような点があったでしょうか?
ここでご紹介した、1日で片付けを終わらせようとする、収納場所を増やそうとする、格好良くおしゃれに収納しようとする、これはだれもが知らず知らずのうちにはまってしまいそうな落とし穴ですね。実は、私ももともとそれほど片付けは得意なほうではありませんが、毎日使ったものは出来るだけ元の場所に戻すよう心掛けています。そうすると、以前のようにある時まとめて大掃除をしなければいけないということがほとんどなくなりました。
やる気が削がれてきたら、片付けをするとどんな良い事があるかを思い出してやる気をアップさせましょう。いつか、片付けが苦手だったあなたも「片付け上手」なんて言われる日が来るかもしれません。