一日を元気に過ごすためにも、朝ごはんはしっかりと食べておきたいものです。朝は何かと忙しいですが、健康な体を維持するためにも、3食は基本と言われています。
朝に食べるものといえば、パンを食べるかご飯を食べるか迷う人もいると思います。それぞれの好みではありますが、どのような特徴や栄養素の違いがあるのでしょうか。また、朝に食べることで、健康的に効果が得られるのはどちらなのでしょうか。
この記事の目次
パンとご飯の特徴と違い
現代の日本では、世代によってもパンを食べている人とご飯と食べている人、様々に分かれていますが、それぞれの特徴やメリット・デメリットについてみてみましょう。
パンとご飯の成分の違い
まず、成分についてですが、パンの成分は、マーガリンや砂糖などを入れて作られているため、様々な添加物が入っています。具体的に挙げると、イーストフードや甘味料、乳化剤などの添加物がそうです。
またカロリーは、食パンの6枚切り1枚で約60グラムで、177kcalです。パンには食パン以外にもロールパンやクロワッサンなどたくさんの種類がありますが、他のパンは食パンよりもカロリーが高いです。
一方ご飯は、玄米からできているので添加物などを使っておらず、無添加だという特徴があります。またカロリーは、100グラムで約168kcalで、1食分で考えるとパンとあまり変わらないです。
パンとご飯の違いで主に挙げられるのは、添加物が入っているかという点です。添加物が入っていないご飯の方が安全性が高いといえるかもしれません。
腹持ちと吸収の速さ
その他には、腹持ちしやすいかということが挙げられます。腹持ちの良さで比較すると、パンよりもご飯が良いとされています。その理由は、ご飯はゆっくりと消化されるからです。
水でお米を炊くので、水分量が多く、粒なので消化される時間が長くなります。また、朝から胃腸がしっかりと働くというメリットもあります。
一方、パンは満腹感を得られやすいですが、粉からできているため消化される時間が早く、血糖値の働きも早いため、しばらくすると空腹を感じやすいです。
しかし逆に言うと、パンは比較的すぐにエネルギーに変わるというメリットがありますし、手軽に栄養を摂取することもできます。食パンの場合は、焼いてジャムを塗るだけでも空腹を満たせますし、中には菓子パンなど、それだけで朝ごはんとして食べることができます。
今まで忙しかったり、めんどくさくて朝ごはんを食べて来なかった方でも、パンを焼くだけなら手軽にできるため、朝ごはんを食べる習慣をつけるには良いでしょう。
パンとご飯のデメリット
パンのデメリットとしては小麦粉なので、食べ過ぎるとグルテン過敏症というアレルギー症状になり、心身に様々な症状を引き起こしてしまう可能性があります。
パンは空腹を感じやすいので、お腹がすいてたくさん食べてしまう場合もあります。摂取量を守れば、引き起こしてしまう可能性は低いので、食べ過ぎには注意してください。
ご飯のデメリットは、お米を炊かなければ行けないので時間と手間がかかるということが挙げられます。忙しい朝には少し大変だという人もいると思います。また、ご飯だけで食べるという人はなかなかいないでしょう。別におかずを用意する必要もあるため、それもまた手間になってしまうのです。
パンとご飯は結局どちらが良いのか
パンとご飯に共通していえることは、どちらも体のエネルギーになるので日中は元気に活動ができますし、脳や胃腸を働かせるので健康維持にも繋がります。
つまり、朝ごはんの役割としてはどちらも効果的ですので、その他のメリットやデメリットを考えながら自分に合った方を選ぶというのが良いでしょう。
朝を軽めに済ませたい人にとってはパンの方がオススメですし、しっかりとお腹に入れたい人にはご飯が良いといった具合です。
ご飯を食べる場合
健康面で考えるならご飯が良いでしょう。パンよりも腹持ちが良く、体内時計を正常に機能させることができます。胃にしっかりと入れることで胃腸が働き、体内のリズムを整えたり便秘の解消にも繋がります。
便秘の方は常にお腹が張っていて食欲がないときもあり、朝ごはんを食べない人もいると思いますが、無理をしない程度にご飯を食べることで、少しずつ便秘知らずの体を作ることができます。
またご飯を食べることで、頭が良く働き、集中力も高まると言われています。ご飯は急激な血糖値の上昇を抑えるため眠気を防止し、脳の働きが活発化されるのです。
ご飯は朝からしっかりとご飯を食べたい方や、しっかりと脳を働かせ、集中したい方にはとても良いと思います。
ご飯と一緒に食べると良いもの
ご飯を食べる場合、一緒に食べると良い食べ物は良質なタンパク質を補うことができる卵や、発酵食品である納豆などがオススメです。
また、朝にしっかりと頭を働かせたい場合は、一緒に魚なども食べてみてください。魚を食べると学習能力が高まります。特に、鮭は食べると脳の働きを促してくれるので、朝ごはんに食べると良いでしょう。
パンを食べる場合
朝ごはんにはパンよりもご飯の方が健康的ですが、パンにもデメリットばかりではありません。パンの良いところは、手軽に食べられるという点があります。
朝は何かと忙しく、いつも朝ごはんを食べずに出掛けるという人は栄養不足になる可能性が出てきます。栄養不足は体のバランスが崩れ、筋力低下など様々な症状を引き起こすのです。
時間がないからご飯を食べないという人は朝ごはんを抜くのではなく、手軽に食べられるパンを食べると良いでしょう。
パンと一緒に食べると良いもの
パンを食べる場合は、バナナなどの果物や、ヨーグルトなどの乳製品を一緒に食べると不足しがちな栄養素も摂取することができます。どれも手軽に食べられるものばかりなので試してみてください。
朝ごはんを食べないという選択肢
朝ごはんを食べないと様々な症状の原因になります。例えば、体内時計が正常に機能せず免疫力が低下して疲れやすくなったり、集中力が散漫になったりする場合もあります。これでは仕事や勉強に支障がでてしまいます。
朝ごはんは一日をしっかりと元気に過ごすためにも必要な食事といえます。しかし、人それぞれの生活の環境や時間、体の状態などによって自分に合う朝ごはんは異なります。
自分の状態に合わせて朝ごはんに何を食べるべきなのかを考えて、無理なく朝ごはんを食べることができる習慣をつけると良いでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。朝ごはんはパンとご飯、それぞれの特徴やメリットがあります。手軽にカロリーを摂取できるパンや、しっかりとお腹に溜まるご飯、それぞれの良さがあると思います。
朝ごはんを抜くことなく毎日食べることで、体や脳をしっかりと働かせることができ、充実した一日を過ごせるようになります。
今まで朝ごはんを食べていなかったという人は健康的な毎日を過ごすためにも、無理をすることなく続けられる自分にあった朝ごはんを見つけてみてはいかがでしょうか。