最近太っておなかが出てきた…なんだか気分が沈んでいる…そんな経験をしていませんか?何が悪いのだろうと感じているあなた!その原因の1つは姿勢にあるかも!?実は、普段あまり気に留めることのない姿勢でも、私たちの心と体に大きな影響を与えているのです。
今回は、姿勢を良くすべき理由と、姿勢を良くするための6つの方法をご紹介したいと思います。
この記事の目次
そもそも姿勢が良くないといけないのはなぜ?
うつ病などの精神的な病気につながることも
関係ないのでは?と思われがちですが、姿勢とうつ病には大きな関係があります。姿勢が悪いと身体も歪んでしまい、筋肉に緊張が走ってしまいます。筋肉が緊張状態にあると、感情を制御しにくくなり、気持ちの浮き沈みが起こりやすく、ひどくなると抑うつ状態を引き起こしてしまいます。
また、うつ病は呼吸とも密接な関係があると言われていますが、猫背などによって器官が圧迫されると、呼吸しづらい状態になってしまいます。
逆に、少し胸を張るだけで、気分もポジティブになるかもしれません。姿勢を正して、血流を良くすると、「脳の病気」とも言われているうつ病の改善が期待できます。
猫背は肩こりや腰痛、頭痛などを引き起こす
悪い姿勢により、器官が圧迫され、呼吸しづらい状態だと、思うように脳に酸素がいかないので、頭痛も生じやすくなります。また、猫背の人の場合、身体の重心が前のほうにずれてしまっていることが多く、そのために腰や肩に負担がかかり、腰痛や肩こりなどを引き起こしやすくなってしまうのです。
逆に、姿勢を正して身体を正しい位置に戻すことで、肩こりや腰痛、慢性的な頭痛などが改善される可能性もあります。
悪い姿勢は太る原因になる
姿勢が悪く、背中が丸まった状態だと、背中や腰回りの筋肉をあまり使わない状態になり、ぽっちゃりお腹や、太る原因になってしまいます。また、悪い姿勢によって骨盤が歪むと、消化などの腸の働きが低下します。
逆に良い姿勢を保つことで、腹筋、背筋などが大きく働き、自然と筋肉が鍛えられ、すらっとしたスタイルを作り出します。お腹まわりや背中に脂肪がつきにくくなり、ダイエットにも効果的です。さらに、筋肉をしっかり動かすと、基礎代謝が上がり、太りにくい身体を作ることが出来ます。
姿勢によって第一印象が変わる
猫背で、背中が丸くなっている人と、背筋がピンと伸びている人は、どちらが美しく見えるでしょうか?人の第一印象は5割が見た目で決まると言われています。姿勢が悪いと、「この人は自分に自信がない」とか「やる気がない」といった印象を与えてしまうかもしれません。逆に、姿勢が良いと、自尊心や意欲が相手に伝わり、好印象を与えることが出来るでしょう。
姿勢を良くする6つの方法
ここまで、なぜ姿勢を良くしなければいけないのかをお伝えしてきました。では、これから姿勢を良くするにはどうしたら良いのか6つの方法をご紹介したいと思います。
正しい歩き方を学ぶ
まずは、生活の基本である歩き方を学ぶことが大切です。正しい歩き方は、正しい姿勢の基本です。
最初に、操り人形のように上から頭を1本の糸で引っ張られているような感覚で立ってみましょう。これだけで、背筋を伸ばして歩けるようになります。歩くときには、踏み出す足の親指が一直線を描くように歩いていきます。これを意識しながら歩くのは大変かもしれませんが、だんだん慣れてくると、自然ときれいな姿勢で歩けるようになりますよ。
正しい座り方を学ぶ
デスクワークが多い人の場合、正しい座り方を学ぶことは大切です。足を組んで座るのは、ぱっと見、かっこよく見えるかもしれませんが、実は骨盤をゆがめて広げてしまい、太りやすい身体を作ってしまいます。
腰掛にもたれるのではなく、少し腰を離して座り、太ももからお尻までをスマートに引き締めて座りましょう。足はしっかりと床に着けます。この座り方が出来ない場合は、椅子の高さや椅子に対する机の高さを調整してみると良いかもしれません。
バッグの持ち方に注意する
バッグの持ち方1つでも、悪い姿勢につながってしまうことがあります。
例えば、ショルダーバッグなどは決まった方の肩ばかりにかけてしまいがちですが、それだと身体の片方だけに負荷がかかってしまいます。交互に持ち替えるようにしましょう。これは手提げバッグにも同じことが言えます。
リュックサックの場合は偏る心配はありませんが、肩紐の長さによっては腰を痛めてしまう危険性があるので、気を付けましょう。
ストレッチをする
姿勢を良くするためのストレッチもたくさんあります。自分に合ったストレッチを見つけて、継続しましょう。
一例として、まず、四つん這いの姿勢になります。両手と両足は体と同じほどの幅に広げるようにしましょう。そのあとにお腹を引き上げて背中を丸めたら、下に落として背中をそらし、しっかり伸ばしましょう。これを無理のない程度に繰り返し行います。
もう一つの例です。背もたれのない椅子に腰かけて、両手を背中の方へ伸ばして手を組みます。右と左の肩甲骨をくっつけるように肘をしっかりと伸ばします。この姿勢のまま深呼吸をしながら5秒ほどかけて上を向き、またもとの位置に戻していきます。これを何度か繰り返しましょう。1日に10〜20回ほどのペースで、自分の体と相談しながら行ってください。
身体が動かしにくいと感じるときには、お風呂上りなど身体がほぐれている状態で行うと良いかもしれません。無理に行わず、身体を慣らしながら回数を増やしていきましょう。
筋肉を鍛える
正しい姿勢をキープするにはある程度の筋肉も必要です。姿勢を良くしようと意識していても、だんだんその姿勢を保つのがきつくなってくるという方も多いのではないでしょうか?そんな人は、背骨を支えるための背筋や腹筋を鍛えてください。
背筋を鍛える筋トレの一例として、うつぶせの状態で手はあごの下へ、両足を上げて3秒ほどそのままに、それからゆっくりと足をおろします。これを10回ほど繰り返します。
腹筋を鍛えるためには、仰向けの状態で手は頭の後ろへ、膝を直角にして足を上げます。身体を起こして、目線をお臍のあたりに向けていきます。ゆっくりと身体を元に戻してください。これも背筋の時と同様に、10回ほど繰り返します。
筋肉を鍛えるとなると、激しい運動をイメージしてしまいますが、こうしたゆっくりとした動きでも十分に効果が期待できます。大切なのは、続けることです!
歪みがひどい場合は専門家のところへ
長い時間をかけて体に染み付いた姿勢は、簡単に治るものではありません。骨の歪みがひどい場合は、整体師などの専門家に相談しましょう。正しいストレッチの方法や、姿勢の改善方法を教えてもらえるかもしれません。
まとめ
正しい姿勢が大切な理由と、姿勢を良くする6つの方法をお伝えしてきましたが、何かお役に立てた所があったでしょうか?
子供の頃に、よく親や学校の先生から「姿勢を良くしなさい」と注意されたという方も多いかもしれませんが、それは私たちが思っている以上に大切なことだったのですね。ワンランク上の美しさを手に入れるためにも、日常生活の中での細かな姿勢に気を配り、ストレッチをするなどの努力を積み重ねていきましょう。